白磁の海

釉に漂う日々

2024-01-01から1年間の記事一覧

春宵に

帰り道にふと桜が咲いているのに気がついたのが、3日前で 散り始めているのに気がついたのが一昨日 春宵に楽しげな子どもたちの声を聞きながら 帰りたい場所をなくしたのが昨日 今日は菜の花の花弁を一つちぎって 小川に流す帰り道

青春の影

仕事帰りに立ち寄るいつものコンビニ。深夜ということもあって、客は殆どいない。 女性の店員さんはとても感じが良く、店は心地よい雰囲気で気に入っている。 * ちょうど店にたどり着いた頃、イヤホンから聞き慣れない曲が流れてきた。 歌っているのは、鬼…

土手沿いにて

いつもはけたたましく鳴いていて、ちょっと苦手なヒヨドリ。 でも早桜の蜜を熱心に吸っている姿はとても愛らしい。 カメラを持って追いかけまわしていても、小鳥と違って容易に逃げないのが良い。 土手沿いに咲き誇った桜の木の周りをうろうろしていると、 …

2月と鼻声

毎年、2月は体調を崩しがちで、案の定今年も風邪を引いた。 急にのどが痛くなって、そのあと鼻水、熱、咳と諸症状が続いた。 いつまでも鼻声で、いつもより口ごもることが多くなった。 原因は単純に不眠症。 上司とうまくいかず、ストレスで眠れない。 ずっ…

誰かのためのもの

僕の箱庭には窓が一つしかない。 その窓は丸くて、ちょうど僕の顔がすっぽり入る程度の大きさをしている。 僕はその窓から、恐る恐る外の世界を眺めている。 箱庭には僕しか存在しない。 僕の好きな本が棚に並べられ、好きな歌が流れている。 ふと気がつくと…

僕は僕なりの

GRⅢというカメラを手に入れた。 広角で撮ることが好きなため、ずっと欲していたがなかなか食指が伸びなかった。 気に入っている21mmの単焦点レンズと役割が被るため、葛藤もあったが、年末に思い切って中古で購入してしまった。 シャッター回数を調べてみた…