白磁の海

釉に漂う日々

晩夏

Untitled

いつしか朝晩は冷え込むようになり、

頬をつねりたくなるあっけなさ

肌に暑さが取り残され、疼いている

鈴虫がいつしか部屋の中に入ってきたようで、

けたたましく鳴いている

そんなに叫ばなくても秋が来ていることは気づいているよ

肌寒くなると、野良猫を思い出す